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Apr

産婦人科誘致による連携協定

◆副市長からの説明

 本日、副市長から正副議長に説明したい内容があるということで登庁しました。

 内容は分娩可能な愛知県の医療法人葵鐘会(きしょうかい)が、秦野市の所有地(秦野市鈴張町3番25号)に進出するというものでした。
 連携協定については、概ね合意が取れており、4月24日(月)に下記「産婦人科クリニックの開設及び連携協定に関する概要」の通り締結を行うということでした。
 以前から、市長からの議会全員協議会の開催の申入れなど、これまで協定の調整をしていたこともあり秘密会となっていましたので情報を発信することはできませんでしたが、市民にとって嬉しいニュースだと思います。

<産婦人科クリニックの開設及び連携協定に関する概要>
1.経緯
令和3年10月、新聞報道等で本市が分娩環境の整備に苦慮していることを知った医療法人葵鐘会(きしょうかい)からの問合せを契機に意見交換を行ってきました。
その中で、同法人が、本市における市内での分娩取扱施設開設の重要性と緊急度の高さについて理解され、令和4年11月1日付けで、「分娩取扱施設としての病床の確保」と「開設に向けての準備要件が整うこと」を前提として、産科有床診療所等の開設に向けた鈴張町地内の市有地(2,881.47 ㎡)の賃借の申込みを受けました。本市における周産期医療の拡充と子育て環境の
整備を図り、市民の健康福祉の維持増進に寄与することを目的として、市有地の賃貸借契約の締結に向けて協議を進めるため、令和5年2月3日に基本協定を締結しました。

2.病床確保に関する神奈川県の手続きについて
病床の確保に向けた医療法上の神奈川県への手続きについては、本年3月15日に県知事から県医療審議会に諮問され、同審議会からの答申をもって、3月24日に、医療法上の許可を要しない診療所として決定を受けています。

3.開設に向けた準備要件について
基本協定を基に、建設費用等の支援(上限1億円)や産後ケア事業等の連係、また、市有地の賃貸借契約の締結に向けて諸要件を整えてきた結果、4月19日に借地借家法第23条に定める事業用定期借地権の設定に関する覚書及び「女性と子どもが住みやすいまちづくり」のための連携協定を締結しました。

4.連携協定について
(1)名称
「女性と子どもが住みやすいまちづくり」のための連携協定
(2)協定の趣旨
医療法人と市が、それぞれの持つ知見や資源を効果的に活用することで、本市域の周産期医療や女性と子どもの健康維持・増進をトータルでサポートするもの。
(1)主な連携事項
 ①宿泊型及び日帰り型産後ケア事業
 ②新生児等の発育・発達に伴うサポート事業
 ③女性特有の健康課題等に関する事業

5.産婦人科クリニック(産科有床診療所)について
(1)開設者 医療法人葵鐘会(愛知県稲沢市小池四丁目122番地)
(2)場 所 秦野市鈴張町3番25号(市所有地)

(3)病床数 13床
(4)開設予定時期 令和5年11月

6.今後の取組み
(1)産婦人科クリニックの開設については、葵鐘会との情報共有を図り、建設に当たっての手続き等必要な支援に努めていきます。
(2)産後ケア事業等の円滑な開始に向けて、関係機関との事前調整等の準備を進めていきます。