17

Nov

コロナ対策

◆世界との差



 自治体議員対象講演会「コロナ対策:自治体の課題」を聴講するため東京(神田)へ向かいました。


 講師は、朝まで生テレビなど多くのメディアで忖度なしで発言をされる医療ガバナンス研究所 理事長で内科医の 上 昌広 氏です。


 


 予想はしていたのですが、日本のコロナ対策は世界とは異なっていることが確認できました。


 日本政府の有識者たちは、世界のオープンデータを見ていないし、専門誌ネイチャーなども読んでいのではないかと思うほど世界との差が開いている。また、既にオミクロン株は重症化しないウイルスとなっているので世界、特にイスラエルの対応を参考すべきという辛口の発言からスタートしました。


 コロナ禍のデータを読み取ると、理由は明確ではないとしながらも感染のピークは夏と冬と決まっており、どの様な対策を取ってもこの傾向は変わっていないとし、この結果を踏まえ上氏は、ワクチン接種のタイミングは、ピークを迎える1か月程度前が最適だと言われていました。


 またWithコロナと言っているが、2類のままでは実現できない。それでは、なぜ2類を辞めないのかは病院が儲かるからだと指摘されていました。


 厚生労働省の官僚も、なぜ世界のデータを重視しないのかは、上に行けば行くほど天下りを探すことを優先するため政府に忖度し、全て利権で動いているので自身に都合の悪いデータや事実を重視・理解しようとしない状況が、世界との差が出ている原因となっていると指摘をされていました。


 この状況を打開するには、政府が結果を出した官僚を評価しなければならないが、現状はそうにはなっていない。その結果、若手の官僚は、その状況に嫌気が差して転職する人が多くなっている。


 日本は、このまま何も変わらず行くことになるだとうと予測されていました。


 


 この講演をお聞きし、日本では8波を目前に控え「発熱外来の拡充が急務だ」とする風潮が続いていますが、世界は「空気感染」なので、二酸化炭素濃度が上がらないように換気などを実施すれば感染のリスクは大幅に軽減できるので、その対策によりWithコロナとすべきだと指摘されており、私も同じ考えを持ちました。


 上氏が言われていたように、日本の医療は患者のためではなく医師、病院の利益、国の利権のためになっていることを、どうして改善できないことを私は、益々この国の未来が不安になってしまいました。

 このように勉強になる有意義な講演会を企画・実施頂いた一般社団法人未来創造ネットワーク、ならびに一般社団法人リアンに感謝申し上げます。